不動産たろうのブログ 未経験で独立開業

不動産屋を未経験で独立開業を目指すひとのためのブログ

ご質問にお答えします

f:id:hudousantaro:20181222103253p:plain

 

 

いつも大変お世話になっております。
先般はご丁寧なご回答ありがとうございました。
本日も質問です。
売主業者様、弊社、買主様の場合、重要事項説明書、契約書などの物件調査等は弊社で行うものと認識しておりますが、もしくはすでに売主業者様側で作成ご用意があるものなのでしょうか。なにしろ未経験なものでつたない質問で申し訳ございません。ご回答賜れましたら幸甚です。

 

NWJAL様

 

こんにちは。ご質問ありがとうございます。

 

不動産取引で業者が2社いる場合、通常は媒介業者つまり物元業者が重説も契約書も作るのが原則です。

毎回取引の度に業者同士お互いが聞くのが慣例です。

物元業者に対して「重説と契約書は御社が作成してくれるのですか?」といった具合に。

逆にこっちが物元だった場合は「うちのほうで作成していいですか?」といった具合に。

 

ただ、あくまで原則であって絶対ではありません。

例を書きます。

 

例1:財閥系大手の仲介業者の場合

 

物元(専任媒介)→ひとり不動産

客付業者→財閥系不動産屋

 

↑こういう場合は先ほど書いた通り、業界慣例では私が作るというのが普通ですが、

超大手の不動産業者の場合は作ってくれる場合はほとんどです。

 

申込を頂いた後に担当者から連絡があり「重説と契約書は弊社(財閥系)で作ってもいいですか?」と言われます。

 

超大手の不動産屋は重説や契約書を事前にチェックする専門の部署があり、

その部署から承認をもらわないと契約が出来ないからです。

ひとり不動産屋が作成したような重説のフォーマット、文言ではその部署から承認が出ないからだと思われます。

 

このように財閥系の大手が客付けしてくれた場合、物元業者は大変楽ちんです。

 

例2:昔の商店街にあるような不動産屋が物元だった場合

 

物元→商店街にあるような古い小さな不動産屋

客付業者→ひとり不動産

 

こういう場合はどうでしょう。

通常であれば物元業者に作成してもらう流れですが、

昔の老人不動産屋が作る重説はむちゃくちゃで抜け穴だらけです。

(そういう業者が多いということで、皆ではありません)

説明義務があることが抜けていたり、明らかに役場での調査をしていなかったり、

最悪の場合は手書きの契約書だったりします。

 

こういう時はこちらから、「重説と契約書はうちで作ってもいいですか?」と言いましょう。

たぶん喜んで「お願いします」と言われます。w

 

だいたい共同仲介だった場合はこんな流れですが、

 

一点注意して頂きたいことがあります。

 

先方の業者が作成する場合であっても、

一応は役場調査くらいは自社でしておきましょう。念のため。

 

30分もあればできます。

物件所在地をグーグルマップで印刷して役所に持参し、

 

・物件付近に計画道路はあるか?

埋蔵文化財包蔵地かどうか?

・前面道路の種類、幅員

・都市計画図(用途地域、建ぺい率容積率、その他法令)

上下水道台帳

・再建築が可能かどうか?

 

最低限これくらいしておけば、大丈夫でしょう。

 

あとおまけ

 

いつもこのブログで書いている飯田グループと取引した場合

(グループによって多少の違いがありますが)

重説はこちらが作成しなければなりません。契約書は先方作成。

こちらが作成するといってもそんなに難しい作業ではありません。

もしわからないときは遠慮なしに恥ずかしがらずに担当者に聞けば、

教えてもらえます。

 

また、飯田グループの中には、親切なことに重説も契約書もすべて作成してくれる業者もあります。

そういう時はとても楽ちんです。

こちらは銀行のローン関係をすればいいだけです。

とっても楽ちん。

 

またいつでも質問お待ちしております。

 

頑張れ!